
ウイーンのカフェ
今回のウイーンは息子に行動予定を任せていたのですが、
一応 母もちょこっとは調べます。
実はウイーンは老舗カフェで有名な店がいっぱい。
折角だから一店舗は行ってみたいところです。
やっぱり、真っ先にでてくるのがザッハートルテで有名なデメルか
ザッハートルテ発祥の店 ザッハーです。
ミーハー根性と話のタネになりそうなので
その二つのどちらかにしたいところですが
それよりももっと気になる店を発見してしまいました。
それは「世界で最も美しいカフェ」と称される
ウイーン美術史美術館内にあるカフェです。
世界で最も なんて謳われた日には行かないわけにはいきません。
私的に カフェって飲み物や食べ物のクオリティを追求するよりは
雰囲気や空間に価値を置きたいところなので 本当にもってこいの場所。
丁度、美術史美術館は息子の行動計画に入っていたので一石二鳥です。
本来なら外で待っている予定の母も 勿論カフェの為に入館します。
ウイーン美術史美術館
4時前に到着。

息子は勿論無料ですが、母は€21(約¥3300)払って入館します。
最初は手近に石像とか美術品のフロアから。


正直、親子共々この辺はあまり興味がないのでさっくり眺めていきます。
それにしても、展示品もさることながら建物の雰囲気がいい。
もともと宮殿だったとかではなく美術館用に
100年以上前に建てられたもののようですね。

二階の絵画のゾーンへ向かいます。
ガイドを見ながら順に回っていくのですが
展示してある絵がなんか・・・・
見覚えのある絵が多い



そんなに有名な絵ばっかり集まっているものなのかなあ?
と、息子に聞いてみると 息子も同じ意見でした。
そもそも美術史美術館という名前はウイーンで初めて知ったのだけれど
美術史の美術館って・・・・
もしかしてレプリカを展示している美術館????
だとすれば、こんなに知ってる絵ばっかりに遭遇するのは
納得できます。
そして、その考えに追い打ちをかけたのが
バベルの塔を見た息子が言った一言
「僕が見たバベルの塔はもっと小さかった。」

日本で「バベルの塔展」をやっていた時に実際に見に行った息子。
その息子が言うのだから レプリカ疑惑はますます深まっていきます。

人がそれほどいないので 一つ一つの絵をじっくり見ていける上に 絵を鑑賞する用のソファーもあります。
でもねえ、これだけの量を全部レプリカで揃えるのも
それはそれで大変な気がします。
結構大きな絵もあるので「ほんとにレプリカかなあ?」
と半信半疑になってしまったりして素直に絵が心に入ってこない。
その場でググっておけばちゃんと真偽がはっきりしたのにねえ。
ちょっとモヤモヤを抱えながら絵を見ていきますが
夕方の大分いい時間なので空腹と無駄に歩いた疲れがここでやってきて
集中力もなくなりました。
なので、母の真の目的であるカフェへ向かいます。
世界で最も美しいカフェ
カフェは建物の真ん中あたりにあるので
展示室を巡っていると横切る構造になっています。

入り口はどこかな? と 覗いてみると
何故かお客さんがいません。
店員さんはテーブルセッティング等をしているので
カフェにも間休みがあるのかな?
と、思いたいところですが、嫌な予感しかしません。
入り口に回ってみると 予感は的中
本日は貸し切りの文字が・・・・
めっっっちゃ ショック.·´¯`(>▂<)´¯`·.
それなら先に教えてよー と言いたい。
入館料の€21はこの為だったのにo((>ω< ))o
因みに、上を見上げるとクーポラのような天井が見えて
さらにテンションが上がります。

ほんとに残念。
因みに、美術史美術館の絵は勿論レプリカではなかったのですが、
そんな謎な感覚にとらわれた理由が後日発覚。
原因は日本にいるときに行った”ハプスブルグ展”。
その時に観た絵と同じものが目につきまくっていたから
知っている絵が多いはずだ。
ハプスブルク家と言えばオーストリアなので
美術史美術館から貸し出された絵がいっぱいあったのかな?
それと、息子の見たバベルの塔はサイズ違いの別物でした。
ブリューゲルが描いた絵なのは間違いないのですが、
何枚か描いているようで 息子が見たのはボイマンス美術館所蔵の物だったようです。
オーストリア料理を食べてみる
オペラ座の立見席の可能性が捨てきれない為、
美術館を出ると真っ先に確認をしに行きます。

けれど、やっぱり立ち見席はありません。
お金を払ってでも息子の願望を叶えるべく
プチコンサートのチケットを購入しました。
オペラ座の裏側に例のカフェ”ザハー”があったのですが
結構並んでいるので時間がかかりそうだし、
プチコンサートの開演時間を考えるとカフェよりも
夕飯を食べる方が優先なので、やむなくウイーンのカフェは断念です~(>_<。)\
急いでリーズナブルなオーストリア料理の店をググると
コンサート会場に割と近い所にありました。

表のフロアがにぎわっていて、待たされるかと思ったけれど
キッチンの間の謎通路を通されて まだ空席がある奥の部屋へ。
オーストリア料理と言っても、あまりピンとこないのですが
フードコートでカツレツを食べていた人が多かったので、息子はそれをオーダー。
私は他のテーブルでちらっと見かけたシチューっぽいものが
おいしそうだったのでそれにしました。

カツレツもシチューも付け合わせのライスも想像範囲内の物だったのですが
珍しいと思ったのは私の付け合わせの“Bread ”dumpling”。
訳すとパン団子。(写真手前の丸いやつ)
オーストリア語でクネーデルと言うようです。
食べてみた感想はというと、不思議な感じ?
焼いてあるパンを丸めて思いっきり握った団子
といった印象ですが、ちゃんと調理した料理です。
シチューと一緒に食べるので味はあまりついていないのですが
正直 普通のふわふわのパンのままでよいのでは?
と、思いました。
ま、何事も経験です。
お会計は お水も頼んで合計€33.2。
まあ、こんなものかなーと思いながらカードで
お支払いをしていたら、店員さんから”チップ”の言葉が。
決して強要するような言い方ではなかったのだけど
聞きなれないチップの言葉にあまりにもキョトンとなりすぎていたら
まあ、いいや みたいな雰囲気になり会計が終了。
やばっ
絶対的ではないにしろチップがある文化だったのをググって再確認。
イタリアに慣れすぎてチップに対してあまりにも無頓着になりすぎてた‼‼‼
オーストリアのレストランはなんとも後味の悪い思い出となってしまいました。
息子待望のプチコンサート
程よくお腹も満たされたところでコンサートの時間が迫ってきました。
パルフィ宮殿で行われるので行ってみると、
これも宮殿なのか・・・・と思ってしまうくらい
他の建物と大して変わらない外観。
昔 観たはプチコンサートは天井が高くて柱がガンガン立ってて
シャンデリアが下がっている”ザ・宮殿”といった場所の
広間だったので そのギャップにちょっと拍子抜けしました。
階段を上って会場に入るとちょっとしたスペースの部屋に椅子が並び
正面には20センチほどの高さのステージ台がおかれています。

椅子の場所によって値段が違っているのですが
客引きのおじさんが交渉してきた時におまけをしてくれたおかげで
端の方だけど前から3列目の席を手配してもらえました。
(うちらは一人€39で済んだけど口コミを見ると
€60でチケットを購入した人もいたようです)
演奏は6人、オペラ歌手男女2人とバレリーナ男女2人で
順番に演目をまわしていきます。
以前の経験からして たいして期待はしていなかったのですが
始まってみたら 全然違いました。
まず、ステージに近いので演奏者の様子までよく見えて楽しい。
そして、狭いおかげで音の迫力がものすごい。
特に、オペラの声がビンビンに体中に入ってくるので
お姉さんのソロの歌に柄にもなく心打たれてしまった( ^ω^)
楽しい曲では楽しそうに演奏している姿とか
コンサートマスターのバイオリン奏者が他の奏者と
コンタクトをとっている姿などが見れたので
耳だけではないコンサートを味わえてよかったです。
息子もカプリ島の青の洞窟に入った時よりも
満足度は高かったようでよかった(❁´◡`❁)
ちょっと気になった事というと、前の方の席なのに居眠りをしていた男性と
音楽そっちのけでやたらとスマホで写真を撮っていた男性が
否が応でも視界に入ってしまうところかな。
親子二人 ほくほくしながら夜のウイーンの街中を
抜けて宿へと帰りました。

まあ ありがちな光景なので仕方ない。
終わって
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