パレルモのスーパー飯
アグリジェントからパレルモまでの移動日はほんとに
移動で終わる位緩い日程になってます。
そんなに街中をがつがつ観光するようなタイプじゃないし
チェックアウトぎりぎりまで部屋でのんびりするので
宿から宿に移動して一日終了。
しいて言うならば ちょっと風邪をぶり返した息子が
バスの中で酔ってヘロヘロになっていた位です。
一日目と同じ宿なので今回はキッチンをちゃんと活用して
夕飯を作ります。
スーパー嫌いな息子を連れて食材探しに行くと
やっぱり 野菜や果物が安い。
アメチェを買いたかったけど たまには別のものを食べたいという息子にしたがって
今回は息子しか食べないスイカとピーチを買います。
あとは骨付きの豚肉とかモッツアレラチーズが安いので買いました。
宿に置いてあった調味料は塩とオリーブオイルだけで、
肉も大分シンプルな出来栄えなのに、久しぶり感があってうまい。
モッツァレッラも普段食べられない量をたっぷり食べられて
息子も大満足でした。
荷物を持って夜まで彷徨うパレルモ
チェックアウトは11時。
ナポリ行きの船は8時。
結構長いです。
中心部の観光ポイントは初日に回ってしまったし
わざわざ荷物を持って行きたいところも特にないので
歩いて港に向かいながらゆっくり街中を移動していく他なさそう。
取り敢えず のんびり歩いてノルマン二宮殿に到着。
再度本調子ではなくなった息子と程よい木陰でのんびりします。
あまりにも時間があるので母は動きたくないという息子と荷物を残して
とあるレストランを探しに行きます。
その とあるレストランというのが実は
名前も場所も覚えていないけどめちゃくちゃ美味しかった記憶だけは残っているところ。
遡ること20年前。
スマホもない時代に唯一頼りだったガイドブックを
ここパレルモでなくしてしまい適当な案内看板を頼りに泊った安宿がありました。
その宿の近くにあったレストラン。
店先にびしっと決めたお兄さんが立っていて
メニューの看板を見るとツーリストメニュー(セットメニュー)が
意外と手ごろだったのでちょっと気になるところがあったけど
入ってみました。
入るや否や、お兄さんが開いてた扉をばたんと閉めたので
え? って感じ。
他の客は全くおらず細長い店内の奥の方に案内されて
一気にわけのわからない危機感に襲われます。
シシリーってマフィアの島だよね。
うちらどうなるの?
みたいな。
ぼったくられるのも覚悟の上でオーダーしたけれど
しばらくドキドキそわそわが止まりません。
でも、とりあえず料理は普通に運ばれてきたので
ボーイのお兄さんがガン見している中パスタを一口。
うますぎてビックリ!!!
私が頼んだアマトリチャーナが衝撃的なおいしさでした。
後にも先にもあんなに美味しいパスタは食べたことがないくらい。
吊り橋効果的なものもあったのかもしれないけど
連れが頼んだパスタよりも断然美味しかった。
そして、心配も杞憂に終わって
結局 普通にお得な料理を味わっただけ。
ただイケメンのボーイさんが無駄に紛らわしかっただけ
ということに。
美味しすぎたのでそこには3日連続で通いました。
で、20年も経った今だけど折角パレルモに来たので
そのレストランを見つけられないかな?
と、思って手掛かりが全く残っていない中
かすかな記憶を頼りに探します。
結果的には無理でした。
そもそも20年前の店がそのまま残っているとは限らないし
方向音痴が地図も見ないで探し当てられるわけがない。
ただ、街中をうろついただけになってしまいました。
地元民ご用達のレストラン
時間がいっぱいあるので、ランチに最適なレストランをググります。
第一条件は安さ 次いで評価の高さです。
折角なのでシシリーらしさが感じられるものを食べたいので
地元密着のレストランで 尚且つ港に行く途中にある店を探しました。
観光地から離れたこざっぱりとした通りにあって
一瞬素通りしてしまうようなたたずまい。
中が見え辛くてぱっと見 営業中なのかもわからないけれど
覗いてみるとちゃんとお客さんがいっぱいいました。
入ってみると 気さくな店員と仕事の合間のランチタイムを過ごす地元民。
テーブルは相席用に大きめ。
付け合わせのナスのカポナータ
私はイワシのパスタで息子はイカの丸焼きバケット付き。
水を頼んでも全部で€20いかない安さ。
流石です。
お味はというと・・・
可もなく不可もなくといったところでした。
行きと帰りは天と地程の差
遅めの昼食の後、ナポリ行きの船に乗り込むまで
街中でだいぶ時間を持て余しましたがようやく乗船です。
行きは部屋をとっていましたが、帰りはシートのみ。
船内は妙に寒いので出発まではデッキに出て
買ってきた夕飯を食べます。
船が出ると逆に潮風が肌寒いので仕方がなく船内に戻ります。
行きよりも物珍しさがないので船内散策も特にせず
シートに座って時間を過ごすのですが 意外ときつい。
飛行機並みの狭いシートが一面にある部屋で
入船時に割り振られたところに座ります。
時々眠りに落ちるものの、入り口に近い席のせいか
廊下の明かりが眩しすぎて落ち着かないし、やっぱり寒い。
割と空いているから、同じ列の人は早々に違う席に移っていったし、
座席をいくつか使って上半身を横に倒すことも出来ただろうけど
親子共に行動に移せずに辛い夜を過ごします。
正直 お金を払ってシートを確保するうちらよりも
階段の下のスペースで寝袋に包まって寝ている人の方が正解かな。
息子も結局一睡もできず、ひたすらオフラインのゲームで
時間をつぶしていました。
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