パレルモから船でナポリに到着しました。
朝の6時です。
本当は行く予定じゃなかったカプリ島
ローマより南の行程を考えている時、正直言ってカプリ島は
はなから除外してました。
というか むしろ敢えて行かない方向で考えてた。
何故ならカプリは宿が高いのです。
ナポリからカプリ島まではジェット船で片道約1時間。
滞在時間の事を考えると一泊したいところですが
安宿は望めないのでちょっときついかなー
弾丸旅行してまで行く必要も感じません。
イタリアに対しての知識があまりなく、
特に調べる事もしなかった息子なので
当初ナポリとシシリーだけで十分なはずでした。
敢えて情報を伏せていた母の努力もむなしく、
何かのはずみで青の洞窟を知られてしまった😢
それも、母が宿のブッキングをしている最中に。
行った事がある母はちょっと渋ってみたものの
何事も経験だからと腹を括り
急遽カプリの行程をねじ込むことになりました。
ナポリからカプリ島へのフェリー
朝の6時台の港は勿論閑散としています。
港といっても降りた場所はあくまでもその船の乗降場所なので
カプリ島に行く船のフェリー乗り場まで港伝いに移動します。
行くのを渋ったカプリだったけど こんな早朝にナポリに到着なので
この流れは逆にありだったかも。
マップを見ながら歩いていくと広い駐車場と立派な建物を発見。
中が妙に閑散としているけど まだ時間が早いからかな?
取り敢えず中に入っていき、長いエスカレーターを昇っていくと
シャッターの降りた店舗が立ち並んでました。
本当に人がいないので 船の中で眠れなくて
寝不足の息子はたまらずベンチの上で熟睡。
船のチケット売り場とかはどのへんにあるのかな?
と 改めてググる母。
うーん
うすうす感じていたけど、ここじゃないねえ。
息子を叩き起こして建物を出て、さらに港伝いに進みます。
正しいフェリー乗り場に着くとさっきまでの
閑散さが嘘のように乗客がいっぱい。
そして、変なタイムロスをしたせいか、何便かすでに船も出てしまった後でした。
3社ある船会社の中から出発時間の一番早い
9時10分発の高速船の片道切符を買ってカプリ島へ向かいます。
人がごった返しのカプリの港
船を降りると観光客がすごかった。
港自体もこじんまりとしているのだけど、とにかく
ごちゃごちゃ感が半端ないんです。
ガイドブックを頼りにまず荷物預かり所を探しますが
情報がちょっと古かったようです。
そもそもコロナのせいでガイドブックの最新版が3年前。
それもここ数年で物価や貨幣価値がだいぶ変わっているので
最終的な情報はやっぱりスマホに頼るしかないようです。
で、荷物おろして息子を残してスマホを見ながら
歩き回ってやっと探し当てた荷物預り所は
お土産屋さんが個人でやっているところでした。
料金も€4と安いので いつもの通り荷物を一つにまとめて預けます。
身軽になったら次はバス乗り場です。
前は海からボートで向かっていましたが今回は陸路で
バスを乗り換えていきます。
行き先によってバス乗り場も離れているのでここでもちょっと苦戦。
その上バスのチケットを買うにも結構な列でした。
一本目のバスは座れたので快適にカプリの景色を楽しめました。
長い待ち時間と割り込むカップル
何とかバスも乗り換えて 他の観光客に紛れて降りた
青の洞窟ルートの入り口は ちょっとした小路すぎて
本当にあっているのか心配になる位でした。
けど、前を歩く陽気な観光客の後を何も考えないでついて行ったら
いつの間にか 日帰りの海辺のリゾートを楽しむレストラン併設の施設
みたいなところに到着。
よく見るとお兄さんたちもすでに泳ぐ気満々の水着を着用していました。
急いでUターンします。
分岐点の反対方向が青の洞窟でちゃんと看板もあったのに
思い込みのせいで何も見てなかった😢
海沿いの切り立った道を進んでいくと
お土産屋さん兼レストランの横から下へと続く道に並ぶ人の列。
ここであっているのかなー?
いつものグダグダパターンからすると
ここで散々待った挙句 違う物の列でしたということもあり得ます。
けど、他の人の確認するやり取りをちゃんと聞いたので大丈夫。
ただ、そこから1時間以上はかかるそうです。
その時点での時刻は12時。
ま、某夢の国を思えば待てないことはありません。
ただ、1時間が経過したころ、不意に沸いて出た一組のカップル。
今までいなかったよね。 割り込みだよね。
と息子に確認。
後ろに並んでいた日本人家族のお父さんも割り込みカップルが
許せないようで英語で注意してました。
けれど、言われた男性はさらっと返事をしつつ
しれっと居座り続けます。
それを見ると 引き下がらない欧米人ってすげえな の一言しかない。
道幅に余裕があると じわじわ前に割り込んでくるカップルでしたが
一人づつしか並べない細さになった時に
入らせまいと肩を入れてガード&ブロック。
無事に阻止できました。
因みに、海の上でも船頭さん同士の喧嘩が勃発していたようで
オールで小突きあってました。
やっぱり船も割り込み問題があるのかな?
結局船に乗れるまでに2時間かかりました。
青の洞窟…まあ経験だね
ボートに乗る順番がやっと来ました。
けれど、前の人を見ていて嫌な予感が・・・
ボートは4,5人乗り。私達の後ろは6人家族で
その後ろは例の割り込みカップル。
前の人が切りよく乗れたので 私と息子がまず先頭のスペースに押し込まれました。
親子でカップル座りです。
息子は細身だけれどそれでも狭くてきつい。
で、次が大人数なので飛ばして例のカップルが同じ船に乗り込んできます。
なんとも癪に障ることに めっちゃゆったり座っています。
ほんと、なんでやねん!ってつっこみたい。
もう こんな二人の存在は視界に入れないに限ります。
やっと乗り込んだボートですが、洞窟内に入るのにも順番待ち。
その間に大きめのボートの所に連れていかれてそこで入場料を払います。
一人€18。
やっぱりガイドブックの記載よりも上がってる!!!
ボートから見えるお土産屋さん兼レストランと陸路で並ぶ人たち
洞窟の中に入るには狭い入り口から波が引いたタイミングで入ります。
入る瞬間は岩にぶつからないように 親子でのけぞります。
洞窟の中はそれほど狭くはないけれど、
先に入ったボートがうじゃうじゃいます。
狭い出入口から入ってくる光が洞窟内の海水を青く反射させるので
出入口方面を見ないと青の光を堪能できません。
船頭さんはみんな気さくで
2ショット撮ろうか? とか
わかりやすい冗談を言ってきたりします。
中には洞窟の中でカンツォーネを歌う船頭さんもいますが
これも全てボートを降りるときに払うチップの為なんだろーなー
と おばさんは思わず穿った見方をしてしまいます。
結局払ったチップは例のカップルと相乗りになった腹いせで€5。
息子に洞窟の感想を聞いてみると
「ま、これも経験だよね」
母もめっちゃ同感です。
レストランもカプリ料金
青の洞窟から戻る途中、お腹が空いたので
バスの乗り換え場所のアナカプリでランチをとることに。
帰りのフェリーとかナポリから本日の宿までの移動を考えたら
あまりゆっくりしてられないので
ぱっと目についたレストランに入りました。
ピザが€15前後。
ここはカプリなので覚悟の上です。
母は割とシンプルなマルゲリータ系。
息子はハムとチーズソースと中になんか具が入っているもの。
大きくて、耳がふわふわ。
美味しくて大満足です。
だいぶ食べ進んだところで 息子が
「僕の方、まずいんだけど」
と、言ってきた。
うそでしょ。普通に美味しかったけど….
私の方のピザは美味しいと言っているので
もっと早く言ってくれれば 取り替えてあげたのに….
まだお互いにピザは残っているものの、すでにお腹がいっぱいでした。
どこがダメなのか母にはよくわからないけれど
このピザもアグリジェントのポセイドンに引き続いて
イタリア旅の2大まずかったもの
の一つに入ってしまいました。(そんなに?)
そして お会計の時間です。
合計で€42。
思ったよりも高かった……( ノД`)
内訳はピザ二枚に加えて席料€6と水代€6。
水の料金が思ったより高かったのはあるけれど
席料€6はやっぱりカプリだからかな?
確かにやたらとオシャレなレストランではある。
ただ貧乏旅行民には敷居が高すぎたようです。
残ったピザは箱に入れてくれてお持ち帰り。
この後カプリからナポリに戻り、ポンペイへ向かうので
移動中ずっとこの大きな箱を持って歩くことになります。
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