おばちゃん 息子とイタリアに行く⑳~アッシジ~

とうとう最後の都市アッシジ

イタリアに来てから22日目。

約4週間のこの旅もとうとう終盤です。

ローマinローマoutなので正確には最後の都市はローマなのですが・・・

取り敢えず、ローマにもどる前のワンクッション的に

アッシジを選びました。

正直言って 一か月弱も旅行をしていると途中で

なんで旅行しているんだろう

という疑問と日常への恋しさに襲われます。

特に今回は円安+旅費二人分という金銭面が精神的にきつかった。

それに、つれ最弱の息子は体力面もそうだけれど

旅行中全く頼りにならないというおまけ的存在。

それは承知で来ているのでいいのですが、

旅の最後はちょっとのんびりしたいという事で

アッシジには3泊します。

アッシジがなんか好きだな と思うポイントは

街の起伏が程よい所ですかね。

ちょっとした小路を上がったり下がったりしながら

散策するのが楽しかったりします。

アッシジと言えば聖フランチェスコ

他のちょっとした観光地と同じようにアッシジも

山というか丘のような高い場所に都市が作られています。

それ程観光客でごちゃごちゃしていないし、

街中がこざっぱりしているのが なんか落ち着く。

本当はサンジミアーノにも行きたかったけれど

ルートと行きやすさを考えてアッシジのみにしておきます

ただ、サンフランチェスコ生誕の地であるだけあって

街中で宗教色がちらほら。

旅ももう終わりなのでお土産を探しに店に入っても

宗教関連の品物ばかり。

別に居心地が悪いとかではなくてほぼ無宗教のうちら親子としては

なんか浮いてない?

という気持ちが思わず出てくることも。

極めつけがサンフランチェスコ聖堂と関連施設群。

この頃にはもう教会に対する物珍しさもなくなっているので

中に入ることもなかったのだけれど、狭い街に3泊だと

さすがに行く場所もないので入っちゃいました。

教会に入るだけならよかったのだけれど

流れで地下にあるサンフランチェスコのお墓に入ってしまった時は

完全に場違い

信仰心がない人間が入っていい場所ではなかったです。

世界遺産になっているのでそれなりに見ごたえがあるところは

ありましたけど・・・( ^ω^)・・・

キッチンとテラス

アッシジの宿を探す際に絶対に外せない条件として

キッチン付きというところでした。

3泊もするし小さい街なのでこれがないときつい。

調理器具やお皿、カトラリーも申し分ないうえに

エスプレッソマシーンでコーヒーを心置きなく飲めるのが

めちゃめちゃうれしい。

レンジがないので冷凍ピザとかは買えないのがちょっと残念ですが

スーパーで買えるものの幅が広がって買い物も楽しい。

初日の夕飯は市販のパスタソースに夏野菜やソーセージ入れて

栄養バランスの取れたラビオリを作ったら、息子には不評。

次の日にリベンジで作った卵と粉チーズのカルボナーラは

大丈夫だったようです。

夕飯を終えてもイタリアの夏はまだ暗くならないので

口コミに書かれてあったテラスに向かいます。

丁度日没に差し掛かっている頃でした。

母はビール、息子はゲーム片手にまったりタイム。

めちゃめちゃビールがうまかったー(p≧w≦q)(p≧w≦q)

こじんまりとした空間だけど他に人もいなくてすごく落ち着く。

この宿、Wifiが微弱という難点があったけど

それ以上にこのテラスには価値があります。

某大学教授

バックパッカーの旅といえば

見知らぬ土地での人との出会い的なものがつきものです。

けど、でも、コミュ障親子にはそんなものは無理なお話。

そもそも 宿泊が個室だし、

コミュニティースペースのある宿に泊まっているわけでもないので

自然とそういう機会には恵まれていなかったのです(幸いなことに)。

今回の宿はオーナーが食料品店をやっていて、

チェックインは店がオープンする4時半からお店でするシステムでした。

お店の場所もわかりづらい中、ちょっと早めについて

待っていると店の前でめっちゃラフな格好をしたおじさんも

待機しているのを発見。

日本人かな?中国の人かな?と噂をしていたけど

チェックインの時に出したパスポート見て

こういう宿に泊まる日本の方って珍しいですね」

と、日本語で話しかけてきてくれたので日本人確定。

普通の日本人観光客ならまず泊まらなさそうな

こういう宿に泊まるってことは自分も仕事できているのでしょう。

たまにキッチンで会うので挨拶する程度の会話でしたが

実は某私立超難関大学の教授という事が発覚しました。

と言っても たまたまキッチンに居合わせた

イタリアの学生と盛り上がっていた会話を

部屋の隅で聞いて(聞き耳立てて?)得た情報ですが・・・

それにしても、英語でコミュニケーション取れて

盛り上がれるなんてさすが教授ですね。

旅の最後にまったり

おばちゃんの朝は早い。

どうせ息子は夜遅くまでゲームをしていて起きるのが遅いので

朝は放っておきます。

そして、朝食を持って一人テラスへ

コーヒーとジャムパンとヨーグルトと朝から絶景。

贅沢です。

食べ終わったら周りの景色をスケッチしてみたりして

朝の静寂を楽しみます。

時折鐘の音が響いてきたりもする

夏とはいえ朝はちょっと冷えるので 適当に部屋に戻るけれど

息子はまだまだ爆睡。

その間に洗濯して、窓の外に干します。

よく乾くし、申し分ない環境だったのですが

パンツや靴下を落としては取りに行く羽目に。

裏の小路ではあるもののレストランのテラス席に近かったので

お食事中の観光客に目撃されてました。

お昼過ぎに起きた息子と昼食をとった後は

お散歩的に街を歩きます。

途中の人気のあまりない公園で見慣れないブランコを発見。

息子に教えてあげているその間に目の前のベンチに

カップルが登場。

座っていちゃつき始めました。

けれどそこは気にならない様子でブランコを楽しみ始める息子。

ちょっとカップルがかわいそうな気がしますね。

それにしても このブランコ、ちゃんと座ると足が完全に浮くので

自力で止まれない仕様。

コツがあるのかもしれないけれど いい年した息子が

「かあちゃん止めて」

と言うので仕方がなく止めてあげるのだけど、やれやれです( ̄_, ̄ )。

イタリアと言えば数年前にマリトッツオが流行りましたが

ここにきて息子が思い出したように

「今日はマリトッツオを食べる」と日本にいる友達に宣言。

スイーツ店をめぐるものの何故か置いてません。

店の数も大してないし暇つぶしのイベント的には程よいけれど、

正直「マリトッツォなかったから代わりにこれ買って食べよう」

とまで思えるような心惹かれるスイーツもないんだよなぁ( ̄┰ ̄*) 

そして最後の晩に思い出したように

夜景を見てない

と、慌ててテラスに昇る親子

高台の上にあるロッカマジョーレはかなり明るくライトアップされています。

街から見渡せる夜景の中に多分ペルージャなのでは

という街明かりも見えたりして、夜景好きな息子も満足なひと時でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました