ボルツァーノのバスは心臓に悪い。
ミュンヘンからイタリアに戻ります。
旅も終盤に入っていくのでいい加減イタリア都市の街並み的なものには
ちょっと慣れてしまった頃です。
スイスの山や自然にちょっと興味を持っていた息子なので
国境に近い山あいの自然あふれる街を探していたら
ドロミテ渓谷を発見。
アオスタもよかったけれどドロミテはミュンヘンから戻るルートとしては
丁度いい場所にあります。
ガイドブックの写真もめちゃめちゃ景色がよいので
期待値もぐんぐん上がります。
ミュンヘンからヴェローナへ向かうバスに乗って4時間で
ボルツァーノに到着。
なのですが、あと少しというところでバスはガソリンスタンドに停車。
バスにトイレはあるのでトイレ休憩ではないだろうけれど、
ショップで何か買うために人がぞろぞろ降りていきます。
コーヒータイムのような時間を過ごしているうちに
どんどん過ぎてゆく到着予定時間。
やっと出発したので あとどの位かなとGooglemapを見てみると
何故かバスはボルツァーノからどんどん離れていきます。
まじか?
もしかして今のところで降りるべきだった?
このままヴェローナまで行っちゃう?
不安でドキドキが止まりません。
ひたすらGooglemapを見つめているとバスはぐるっと回って
何とか方向は修正されていて、どうやらハイウェイを降りるための
ルートが紛らわしかっただけのようでした。
けれど、降ろされたのは歩くと50分かかる町の中心から結構離れた所。
さすがに荷物を持ったまま歩かせるのはかわいそうな距離です。
丁度、目的のバスが見えたので走って乗り込んで
車内の券売機でもたついていたら€1.5吞み込まれてテンションがダウン。
一応飛び乗ったバスなので、方向は大丈夫かマップで確認すると
またまたバスは正反対に走っていきます。
焦る母、呑気な息子。
けれど、このバスも突然Uターンして、軌道は修正されました。
たびたびの逆方向トラップはホントに心臓に悪いです。
標高が高い=涼しい ではない
ボルツァーノについてまず思ったことが
暑い でした。
標高が高いからさぞかし涼しかろう と思って
事前に薄手のダウンジャケットとかの寒さ対策はしていました。
けれど、来るときの飛行機や船の移動の時の半端ない寒さにびびって
ローマで羽織るものを買い足す始末。
ローマやナポリはバーゲンのシーズンだったから
50%オフとかで適当な服が買えました。
私がもっと若かったら買い物欲に駆られていたのだろうけど
買い物嫌いな息子と一緒だと店に入るのも面倒くさいので
今回は最低限の買い物にとどめました。
けれど、その買い物も結局必要ない位暑い。
8月初旬のシシリーやナポリはもっとカラッとしていたので
過ごしやすかった気がします。
3時を過ぎたので宿に向かいます。
入り口と部屋のオートロックの番号は事前に教えてもらっているので
オーナーに会うことのないパターンになります。
ただ、部屋の番号を入力してロックを解除したはいいものの
ドアノブを回しても空回りして開かない。
反対に回しても開かないので、何度もガチャガチャやって
諦めかけた頃に何度か解錠。
これはアグリジェントの宿を思い出されます。
息子がやっても同じで結局滞在中は毎回苦戦して
コツを掴む事が出来ずじまいでした。
息子の迷子
ボルツァーノの街自体の見どころはよくわからないけれど
まだ日も高いので取り敢えず自然の多そうなところをプラプラ歩いて行きます。
山とブドウ畑がのどかでいい感じ。
川沿いの道をまっすぐいくと先にお城があるようなので
取り敢えずそこに向かうことにします。
途中でベンチや遊具がちょこちょこあるのですが
そこにあったブランコに夢中になった息子のせいで
途中はぐれる始末。
まあ、二人ともスマホ持ってるし、息子もいい年しているので
変な心配はしないけれど、相変わらずのマイペースさに
ちょっとイラっとする母でした。
そもそも、ブランコやりすぎて置いて行かれたくせに
目的地も調べずに行きたい道をずんずん行った挙句
電話もらうまで引き返してこないってどういうこと?
朝早すぎたカレッツァ湖
2日目は朝からドロミテ山塊に挑みます。
と、言ってもバスの乗り継ぎなので 日帰りで全部こなせる自信はなく
カレッツァ湖と中間辺りのボルドイ峠までが目的地。
一応、朝早めの8時に出発 と思って息子をせっついて宿を出たら
実は勘違いで一時間早い出発になってました。
むすこよ すまん。
バスのチケット売り場に行くとカレッツァ湖までは一本でいけるけど
峠はそこからガイドブックにないルートでさらに乗り換えとの事。
めんどい、そして自信がない。
息子が眠い眠いとうるさいので 取り敢えず湖に行ってから考えます。
カレッツァ湖はバスの終点ではないので
降りるバス停を間違えないようにずっと気を張って
社内の表示をチェック。
できれば息子にも一緒に確認してほしい所だけど
ガン寝していて起きる気配なし。
そわそわし通しを乗り越えてやっと到着してた湖はバス停の目の前。
湖の緑がめっちゃきれい。
まだ朝の9時なので朝靄がかかっていい感じです。
後ろの山々もなかなかの迫力です。
なんか・・・・・もうここでいいかなと母は満足。
というより、これ以上バス移動をする気力がないだけですが・・・・。
湖をぐるっと回ると30分。
時間はまだまだあるので、眠い息子の要望でベンチでまったり。
まだ観光客場まばらな中、湖を眺める母と爆睡する息子。
それにしても暑い。
標高が高いし、朝早いから寒さに備えてきたのだけれど、大外れ。
日差しは強い。
木陰に入れば気持ちいいけれど服装は軽装で十分でした。
30分の湖一周があっという間過ぎて時間を持て余していたところ
周辺図を発見。
この辺はトレッキングコースが多いようでよく見ると
リフトやロープウエイがあるようです。
暇だからリフトでも乗ってみようか?
と、軽い気持ちでリフト乗り場を目指します。
途中で野イチゴを発見したので積んで食べる母。
息子は頑として食べません。
確かに美味しいかと言われるとそれほどでもないけど
そこはハイキングのお約束行事なのでは?
それにしても、地図上だと割とすぐだと思われていたリフト乗り場が
なかなか見えてきません。
スマホで正確な位置を確認するためググってみると
なんと、リフト代が片道€22もするようです。
これは”ちょっと乗ってみる”という値段ではない。
一人€22あったら外食した方がよっぽどいいし、
片道ってことは値段が倍かけてリフトで降りてくるか
よくわからないトレッキングコースを使って
がっつり歩いて降りてくるかの2択なので
今回はリフトと縁がなかったことにします。
けど、そこそこ自然を満喫できる程度にトレッキングコースを
歩いているし戻ったら丁度お昼にいい時間です。
湖のパーキングエリアでソーセージとピザの昼食。
あまり期待はできないクオリティだけど安いからOK。
母は調子こいてワインもつけてみました。
ここのパーキングエリアは何が良いって
トイレが無料なところです。
これはホントにありがたい。
ボルツァーノ いい所だけれどやっぱり宿と暑さが・・・・
カレッツァ湖から早々に帰ってきて、宿でまったり。
夕方近くになってやっと街なかをぶらぶら。
小さい街だと思っていたけれど、観光地としての店揃えは
流石イタリアだなあと言ったところ。
と言っても、ブランドショップには用がないので
本屋でやたらと長居をしてしまってました。
ところで、今回の部屋はおそらく旅の中でワーストワンでした。
部屋はベッドにほとんどのスペースを取られている位狭い。
一つの部屋を無理やり板で区切ったような壁なので
隣の部屋の床の音がダイレクトに伝わってきて、夜中もうるさかったようです。
Wifiもついていなくて息子の不満が爆発するし、
暑いくせにクーラーがついていなくて寝苦しい。
それでいて宿代は南の方の1.5倍くらいはするので
これはもう場所柄仕方がないか、宿選びが外れたと思うしかないです。
が、母的にはすぐ隣にスーパーがあるのでそこだけは高評価。
息子を置いてのんびり買い物もできるし果物や食材も割と安い。
おかげ様で夕飯にチキンを丸ごと1羽とかモッツァレラチーズとか買えたので
普段のスーパー飯で不足しがちなたんぱく質をがっつりとることが出来ました。
メロンも1個を半分ずつ食べてお腹いっぱい。
ただし、夜はやっぱり寝苦しい・・・
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