おばちゃん 息子とイタリアに行く⑲~フィレンツェ~

ボルツァーノからフィレンツェへ

7:12発のフィレンツェ行きの電車に乗る為

5時半に起きて6時半に駅へ向かいました。

ボルツァーノはイタリアの北部 ドイツとの国境に近い

自然豊かな山あいの街です。

フィレンツェまでは電車で3時間12分。

その途中にはロミオとジュリエットの舞台となった

ヴェローナがあります。

夏は円形劇場でアイーダ(オペラ)の野外公演をやってたりして

割とお気に入りな都市ではあるのだけれど、

今回は・・・・・まあいっかo(* ̄▽ ̄*)Ò といった感じ。

本当はフィレンツェも行く必要がないと思っている私ですが

息子にとっては初イタリアなので主要都市(ミラノは例外)は一応どんなものか

見せてあげなくてはという親心。

一応 寄ってあげるかという事で1泊します。

で、すでに停車しているフィレンツェ行きの電車に乗り込み

チケットに書かれた指定席に向かいますと

席には先客がいました。

車内はガラガラなのによりによってその席に親子が座っています。

前もこのパターンあったなー。

念のため、再度自分のチケットを確認した上で声をかけると

その親子もチケットを見せてくれて 

確かにそのチケットの座席番号もまちがってない。

これは・・・チケットが二重発行されたということ?

プチパニックになりながら自分のチケットを

よーーーーーーーーく確認すると

やっとわかりました。

私が間違えて乗車の日付が2か月後のチケットを買っていたようです。

そんなことって・・・・・

取り敢えず、下車して券売機に走ります。

20分後の電車になってしまいましたが無事チケットを購入出来ました。

ただし、最初に買ったチケットの3倍の金額。

ブッキングサイトでチケット検索している時にあまりにも

ガチャガチャ設定をいじくりすぎて10月の料金を見ているのに

気付けなかった私の愚かさ・・・・

早期購入割引で値段が安くなるのはわかっていたけど、

朝早い便だからこんなに安いのか

と単純にほくほくしていた自分が恨めしいです。

おかげ様で逆に高く付きました。

すべてを私に丸投げしている息子がギャーギャー言わなかったのが

せめてもの救いかな。

けど、一つ引っかかることが・・・・

ウイーンからミュンヘンに向かう時のチケットも

同じタイミングで購入してた!!!!

そして、その電車に乗っていた時に

チケットチェックをしてくれた鉄道員さんの微妙な反応や

乗り換え駅の案内所で乗り換えの電車のホームを聞いただけなのに

何故か新たなチケットを発券してくれたことを思い返すと

まさか・・・・・

スマホでその時のチケットを呼び出してみると

まさかが的中してて、日付は10月になってました。

ひえーと思いつつ、その時の謎がわかってすっきりしたけれど

鉄道員二人とも咎めも指摘もしないってヨーロッパの鉄道事情どうなってるのかな?

取り敢えず、ヴェローナ乗り換えでフィレンツェに向かいます。

フィレンツェのマック

お昼前にフィレンツェのサンタマリアノヴェッラ駅に到着。

まず思ったことというと

暑い

ボルツァーノも暑かったけれど蒸し暑さがえげつない。

8月初めから始まったこの旅、不思議なことに

最初に行った南よりもどんどん暑さが厳しくなってきている気がします。

宿のチェックインは2時でまだ時間があるものの

この暑さの中、荷物を持ってうろうろする気にもならないし

トイレにも行きたいので駅前のマックに避難します。

やっぱりマックは貧乏旅行の強い味方ですね。

ヴェネツィアのマックも割とお世話になりましたが

メニューはこちらの方が母的にはお気にいり。

マックカフェのコーナーではオーダー入ってから

ちゃんとエスプレッソマシーンを使って入れてくれるカプチーノが

€1.2から飲めます。

カフェのカウンター横に並んでいるクロワッサンも一つ€1。

安い。普通に美味い。

それでほくほくしていた母でしたが、実は次に入った時に

知ってしまったのが€1.9でカプチーノとクロワッサンのセットがあること。

どれだけ貧乏人にやさしいマックなのでしょう。

フィレンツェの宿

あくまでも私の私感ですが

フィレンツェの宿は取りづらい 

というイメージがあります。

というのも私が最後にした旅行は20年前。

その頃はスマホがないので”地球の歩き方”に載っている情報を頼りに

都市を移動する前に次の宿泊先のユースホステルに

電話でブッキングするという方法で宿を確保していました。

でも、それだとフィレンツェの宿は既に埋まっていて

最悪、現地で荷物を持ったまま宿探し。

うろうろした挙句妥協して泊まるという苦い思い出があります。

今だとバックパッカー向けの宿も探しやすいので

困るほどではないけれど、フィレンツェの宿は相場的にちょっと高いかな。

なので、フィレンツェの宿探しにいいイメージがない私。

そして、この旅も終盤に入ってきているので

ここらで息子の嫌がる例のやつに行ってみようと思います。

例のやつとは”ドミトリー”です。

ドミトリーとは部屋に2段ベッドが何台か置かれてあって

見知らぬ人と相部屋になる、ユースホステルによくあるスタイルです。

旅行に行く前からそれだけは嫌だと言い張っていた息子。

息子にとってはタダの便乗旅行なので、バックパッカーのような

旅行がしたいわけではないようです。

母もそれがわかっているから、貧乏旅行をしたいのを最低限抑えて

何とか折り合いをつけていたのですが、

折角だから体験させてみたい

という欲がどうしても捨てきれないので

ここでぶち込んでみたいと思います。

一応 名目上は

”フィレンツェの宿は高いから”ということで

息子には有無を言わさずドミトリーをブッキングしました。

ほんとはヴェネツィアの宿もそこそこ高かったけどねo( ̄┰ ̄*)ゞ

駅近で安めな宿を選んだからキッチンや人が集まるスペースやロッカーさえもない

中途半端なところになってしまいました。

それでいて宿代が他の都市の個室以上はするので

やっぱりフィレンツェ恐るべし。

男女混合の6人部屋なのでカップルと単独の男性と一緒です。

この感じは割と平気なつもりだったけど、久々すぎて

ちょっと居心地が微妙でした。

やっぱ、そんな事でも歳月を感じますね。

フィレンツェ観光って・・・・

一泊しかしないフィレンツェだけど、チェックインして自分のベッドに載ってしまうと

ついグダグダしてしまう息子。

そこを何とかせっついて観光に出かけます。

といっても、特に何をっていうのがないんだよなあ。

旅もそこそこくると まず教会に対する物珍しさが無くなります。

もともと信仰宗教が違うから観光物としてみている教会が

見飽きてきます(信仰心のある方、こんな言い方してすみません)

有名なウフィツィ美術館も入るの大変だし、

メディチ家やマキャヴェリに思いを馳せるって感じでもないし・・・・

取り敢えず、表面的に街にあるものを見ていきます。

ゴシックですね。

プラプラしているだけだと時間が余ってしまうのでこんな時は

無料で高い所に行きます。

アルノ川を越えてそこそこ歩くと見晴らしの良い

ミケランジェロ広場があるようなので ヴェッキオ橋を渡るのにも

丁度良いコースです。

これでも一応橋の上の景色です

途中で割と評価の高いジェラート屋さんに寄ってみます。

メイン通りにはないのでちょっとわかりづらかった。

ここでしか食べられないようなオリジナルテイスト感があふれていて

決めるのも大変。

悩んだ末に私はモナリザという名のりんごと何かがちょこちょこ入っているものを選び

息子はバナナとオレンジベースのシャーベットにしました。

値段も手ごろだし観光客がごちゃごちゃしてないし

ベンチに座ってゆっくり味わえて大満足です。

それにしても、これしか言えないくらい

暑い

折り畳み傘で日差しを遮っているつもりでも

日本並みにムシムシします。

そんな中、やっと水道を発見。

ただし、水がちょろちょろすぎてなかなか水筒に溜まりません。

並んで時間かけて汲んだ水はぬるいせいか

今までの公共水道の中でいちばんまずい

とはいえトイレの事を考えるとあまり水も思う存分飲めないのが辛い所。

なるべく日陰の道を選んで昇っていってやっと広場に到着

感想は・・・というよりも暑い中昇ってきた達成感の方が強くて

特に何も浮かびません。

フィレンツェの夕食

残念なことに、泊っている宿はキッチンがないどころか

買ってきたものを食べるスペースさえなさそうなので

スーパー飯は断念せざるを得ません。

なので、程よいお店を全力でググりました。

そして、これだという店に向かってみたら何故か休業中でした。

仕方がないから抑えてあったピザ屋でもいいかなと思っていたら

そこはつぶれてました。

まじでフィレンツェどうなってるの?

最後の頼みの綱で行ってみたお店は開店時間前で

だいぶ待つことになったものの無事入ることが出来ました。

その店を選んだポイントは口コミもそうだけれど

メインとサイド各一つチョイスして水とさらにワインかジュース

そして席料、サービス料等も混みで€15というセットメニューがあるところ。

勿論バケットもついてきます。

メインをもう一つ加えた€20のセットもあります。

息子は一品だけだと足りなさそうアピールをしてきたので

そちらにしました。

フィレンツェと言えばトスカーナ料理ですね。

折角なので母はトスカーナ料理の定番的なもつ煮をメインにチョイス。

息子は日本であまり食べる機会のなさそうな ウサギのグリル

猪肉のタリアテッレ(パスタ)。

付け合わせはグリルポテトほうれん草にしました。

最初にもつ煮とパスタとほうれん草が来ます

息子は猪がお気に召したようなのですがそれよりも

親子そろってほうれん草に持って行かれました。

わりとくたくたなのだけれど量があって そして美味しい。

火の通った野菜を食べる機会があまりなかっただけにすごくうれしい一品で

息子は「今までの人生で食べたほうれん草の中で一番おいしい」

と言ってました。

続くポテトとウサギのグリル。

もうこの段階で二人とも結構お腹いっぱいです。

息子もメインは一品で十分だったと言いつつ

パン一切れも残さず完食。

お会計も本当に€35ぴったりで胃も心も十分満たされた夕食になりました。

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